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て~ぶる6号 ( 2002.6.26 )
ふくろう てーぶる題字 No.6
住民が主役のまちづくりを子ども・健康・環境を中心に進める
<とよはし市民会議>発行
〒440-8501 豊橋市今橋1 豊橋市役所7階
子ども参加が進むまちに学ぶ
市政に子ども委員を
*奈井江町子どもの権利に関する条例(前文)
 子どもは、個性が認められ、喜びや悲しみを共有できる家族や友達の温もりのなかで、健やかに遊び、学び活きることを願っています。(略)
 奈井江町の子どもが、もっとも人間らしく生きるためには、子どもの最善の利益の確保、差別の禁止、子どもの意見の尊重などの国際条約の原則の基で、町民の誓い、奈井江町教育目標、青少年健全育成の町宣言との整合性を図りながら、子どもの権利保障に向けた環境づくりに総合的に取り組み、かつ、現実に保障していくことが必要です。それは、「未来からの使者」である子どもにとって、「自然環境の保全」「異文化との共生」「恒久平和の願い」とともに、自らの人格の形成にかかわる非常に大切なものだからです。(略)
子どもは、大人とともに社会を構成するパ-トナ-として大人に認められ、さまざまな権利が保障されるなかで、他者の権利を尊重する姿勢や責任感などを身につけます。一方、大人は、子ども自らが創造的な子ども文化を育み、次代を担う人間として成長していけるよう、愛情と理解をもって見守り、励まし、育てて行くことが大切です。町及び町民は、協働して、子育てに夢を持ち、子どもが幸福に暮らせる町づくりを進めることを決意し、この条例を制定します。
平成14年4月1日施行
 高浜市では昨年、地域福祉計画にあたり、市民参加のひろば委員会が設けられ、146名の委員中、小学生18名、中学生12名が参加。子ども委員の存在で会議が代わったと知り市政への女性参画の次は子どもと質問しました。
答弁 :今夏中学生によるこども議会を開催。こども関連施設構想策定への意見を聞く等の機会創出も図る。
子どもの権利が保障されているまち
 子どもの心身がのびのび育つための施策を進めるためには、当事者である子どもの持つ力をもっと評価する昼用がある。他課にわたる子ども施策に必要な<こども課>を質問。
答弁 :『とよはしユースプラン』の中に書かれた「こども観」を他課で共有する。

 子どもは未来からの死者であると、高らかに始まる北海道奈井江町子どもの権利に関する条例(右参照)に出会ったとき、感動で胸が震えました。ニセコ町(北海道)のまちづくり基本条例の第11条では、満20才未満の町民のまちづくりに参加する権利を明記してあり、子どもの位置付けが明確です。
総代会=校区役所か?  協働のための課題 その1

今年は総代会創立50周年

 小学校区単位におかれた校区総代会は、町自治の運営に監視連絡協議して市政発展に寄与することを目的に昭和28年に発足。今年4月現在、51校区444町7,529組101,949世帯が加入(加入率76.7%)。事務局は市役所広報広聴課。特筆すべきは市民館業務委託先としての活動です。全市にある市民館が、総代会を中心とする運営委員会のもと、地域活動が進んできたことは豊橋の誇りです。しかし児童館の役割もおおいに期待される校区市民館で、午前中担当者の不在を理由に子どもが利用できない等、運営面への住民参加と共に問題があります。

総代会の責任はどこまで?

 自分の校区に処分場や産廃施設の計画が持ち込まれた場合、総代さんの役割は重大です。「既存住民組織だけでなく、住民参加型委員会を設置して、無用な行政不信や住民対立を防止し、そこをまちづくりの場に」してはとの寄本勝美氏の提案(**)に、私たちは今、耳を傾けるときではないでしょうか。
 最も難解で、問題山積の施設である処分場などの建設の是非を、行政と住民双方の窓口を勤める校区の総代さんが一年交代の場合は特に大切です。
 総代会だけでなく、「複数の住民組織が受け皿となって進めない限り住民が分断される危険も」と説かれる寄本氏は、全国の事例に詳しく、以前、市役所で講演されたこともあります。人間のなかには、何かしら悪魔的なものもあると同様、神ににた何者かが存在する(ネール)
 **月刊『廃棄物』02年4月号92頁:清掃事業と地方自治より

校区単位のまちづくりの時代

 子ども、教育、福祉、環境問題など、住民として関心をもって取り組めるのは、校区単位。合併とは逆の発想です。
 生ごみ処理計画や高齢者の食事サービスなど、校区単位ならば具体的な実施計画へと進めやすいのではないでしょうか。

《参考資料1》 平成14年度 総代会関連予算(一部)
<住民自治組織関係費 総額1億6,187万6千円>
(1)総代業務委託料       1億3,648万7千円
町:均等22,000円/年/町、世帯割 90円/月/世帯
校区:均等14,000円/年/校区、町割 10,000円/年
(2)総代会活動費             558万9千円
(3)地域集会所施設費補助金      1,800万円
(4)総代会創立50周年記念事業補助金 180万円
<組織教育施設委託費>
(1)地区市民館管理業務委託料 23館   9,465万9千円
(2)校区市民館管理業務委託料 49館      8,697万円
《参考資料1》 町内会加入世帯数 (平成14年4月現在)
岩田4,674 豊2,623 東田3,382 旭1,456 八町1,391 松葉2,515 松山2,788 新川2,456 向山2,633 花田2,217 羽根井3,030 下地1,938 大村1,006 津田1,082 吉田方4,406 牟呂2,047 汐田1,295 高師3,238 芦原1,981 福岡3,466 中野1,878 栄4,117 磯辺2,735 大崎728 植田1,417 野依1,201 大清水1,593 富士見2,272 牛川2,423 鷹丘3,693 下条368 多米2,966 岩西2,745 つつじが丘2,394 飯村3,015 天伯1,109 幸4,085 前芝1,175 石巻856 西郷620 玉川1,503 崇山439 賀茂350 二川2,221 二川南1,828 谷川501 小沢582 細谷645 高豊954 老津899 杉山904
6月議会で一般質問しました。
のりこ近影 豊橋市の施設自慢の第一は何といっても動・植物公園をあげる方が多いでしょう。次に私は「保健所」をあげたいと思います。県から市に移ってまもなく3年になる保健所活動の、どれをとっても、私たちの毎日の生活と切り離せません。乳幼児健診に始まり、精神・食品・公衆衛生から犬猫のことまで、思いつくだけでもたくさんあります。食中毒では、昨秋サルモネラ菌が幼い子どもたちを直撃。原因究明が待たれるなか、暮れの28日、学校給食のまんじゅうが原因の一部と発表されました。これらの経緯に関して皆さんから届いた質問を抱え、1月4日、仕事始めとして、まず保健所を訪問し、いろいろ伺ってきました。
Q: 家庭科室の開放でまちづくりを。体育館のようにはできないか?
A: 新川小学校では、校舎建設のとき校区市民館と共用の調理室ができ、外からの出入りが可能。他の校区市民館には調理室がなく、家庭科室開放は安全管理上の問題を検討委員会で考える。
土曜日の子ども料理教室や、校区で高齢者の食事会など取り組むのに絶好の場です。また災害時の乳幼児食対応など活用例はいくらでも考えられます。
Q: 生涯があっても、自分のまちの学校へ、誰でも入学・通学できるために、学校のバリアフリーは?
A: 車椅子での垂直移動に必要なエレベーターとして給食用を多目的利用可能かをこれから検討する。
浦添市(沖縄県)では、障害児ヘルパー試行導入の例も。ソフト・ハード面が必要。教育の場で取り組めば、効果抜群と確信。<包括教育、共生教育>を今後もっと議論したい。
Q: ブックスタート事業には子ども文化専門員配置を。
A: 来年の本格実施に向けてコーディネーター配置をボランティア、保健所、図書館で構成する連絡会議で引き続き検討する。
協働の実例として注目。
編集後記
 「て~ぶる」を手に、丸テーブルのある事務所(南栄ふれあいセンター)を訪ねてくださる方が増えてきました/議会傍聴をはじめ、市政に声を届ける活動も活発になり、市民参加は確実に進行しています/自立した市民の活動を行政が理解できれば、協働は実現すると確信して、夢の実現のため、さらなるハードルへ向かって進みます/小学生の頃、山中鹿之助の本を読んで以来、「臥薪嘗胆」「艱難辛苦」の言葉を引きずって、今に至りました。 (のりこ)
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