て~ぶる4号 ( 2002.1.8 )
ふくろう てーぶる題字 No.4
住民が主役のまちづくりを子ども・健康・環境を中心に進める
<とよはし市民会議>発行
〒440-8501 豊橋市今橋1 豊橋市役所7階
12月市議会 緊急雇用対策予算に質疑集中
産廃監視委託費 3か月330万円 課題と期待
 市役所が休業となる、土・日、祝日を中心に、監視が必要な箇所を警備会社に委託する予算が、1~3月の緊急雇用対策のひとつとして通りました。本市でも産廃施設の夜間等の苦情があり、今回の試みが注目されます。
[ 委託内容 ]
指定する週2日程度、8時間を1班2人体制でパトロール。産廃焼却炉の煙の発生状況、処理場への廃棄物車両の搬入状況、改善指導中の現場での運搬車両の動向、処理施設からの排水の目視による状況調査等。


◇とよはし市民会議主な質疑項目&答弁◇
Q: なぜ警備会社に委託するのか。
A: 警備会社の主たる業務は、違法行為未然防止で、公安委員会が認定しているから。
Q: 委託の限界は?
A: 職員でないので立ち入りはできない。現状の記録を残してもらうことになる。
Q: 監視用の産廃マップは存在するのか。
A: 公表していないが、実務用はある。
Q: 夜間の市民通報の処理は?
A: 庁舎の警備員が受ける通常ルートで情報を入手することに変わりない。
Q: 監視体制の継続・充実の考えは?
A: 不適正処理の未然防止、指導の徹底のため重要と考える。今回の実績をふまえ、委託で処理が可能な業務、施設等立ち入り検査の職員によらなければならない業務など、精査し、継続して検討する。
・・とよはし市民会議の考え・・
不法産廃問題には(1)国の法整備(2)企業のモラル(3)市民参加(環境監視)の3本柱が必要。不法投棄の産廃マップ作成はすぐに取り組むべきと考えます。産廃の現況を市民が手にすれば、環境破壊の抑止力になると確信します。
ここまで進んだ 子育て支援 これからの10年は?
『豊橋市児童育成計画素案』(平成14~23年)発表

 平成12年目標の豊橋市児童育成計画は、国の「緊急保育対策等5か年事業」にそって平成9年に作成され、保育所におけるサービスメニューと、放課後児童の健全育成が中心でした。
 今回の素案は、皆さんの貴重な声が満載された貴重な資料である、3,000票のアンケート調査結果(230頁)をもとに作成され、現実を反映した計画に近づきました。が、子育て支援のための公的・常設スペースの具体化は示されず、子ども施設充実に向けての試練は、まだまだ続きそうです。少子高齢社会の人的補完目的のための「子育て支援」ならば、戦前の産めよ増やせよと一緒です。本質を見失うことのないようにと願って、今後も議論を重ねます。
 素案は時代背景に沿う形で施策体系が掲げられ、第4次基本構想・計画のもと、子ども関連5計画(母子・健康・青少年・男女共同・障がい者福祉)と連携して進むことになります。子ども施策への温かい風が吹き始めていますが、子どもの周辺の過酷な状況から目をそらすことはできません。「子ども関連施設」建設構想が、この計画の基本理念である「育てあい、助けあいでつくろう~子どもの笑顔があふれるまち とよはしから」実現に向けて進むよう、さらに働きかけます。
《とよはし市民会議がめざす子ども施策の3大基本》
(1)子どもは人として尊ばれる21世紀となるよう、行政、社会、大人が果たさねばならぬ責任を明確にする。
(2)「豊橋市子ども権利条例」の制定。
(3)児童虐待など具体的な検討を通し、地域・家庭での「子ども施策」を行政課題の中心に置く。
◆とよはし市民会議主催 どなたもどうぞ!子連れ参加可

[ 環境学習会 ]
と き:1月15日(火)14時~15時半
ところ:市役所東館/12階123会議室
テーマ:「豊橋市産業廃棄物適正処理指導要綱」を中心に
講 師:市環境部職員
資 料:「指導要綱」増刷しました。

[ 子ども施策学習会 ]
と き:1月28日(月)10時~11時半
ところ:市役所内会議室
テーマ:豊橋で子育てに夢が持てるか?
講 師:子ども関連課職員
資 料:「豊橋市児童育成計画素案」など。こちらで準備します。
皆さんのなんでぇ~にお答えします。 サルモネラ菌・その後
 豊橋市の施設自慢の第一は何といっても動・植物公園をあげる方が多いでしょう。次に私は「保健所」をあげたいと思います。県から市に移ってまもなく3年になる保健所活動の、どれをとっても、私たちの毎日の生活と切り離せません。乳幼児健診に始まり、精神・食品・公衆衛生から犬猫のことまで、思いつくだけでもたくさんあります。食中毒では、昨秋サルモネラ菌が幼い子どもたちを直撃。原因究明が待たれるなか、暮れの28日、学校給食のまんじゅうが原因の一部と発表されました。これらの経緯に関して皆さんから届いた質問を抱え、1月4日、仕事始めとして、まず保健所を訪問し、いろいろ伺ってきました。
Q: サルモネラ菌の発見経路は?
A: 昨年10月10日に市内医療機関からの届け出で、サルモネラ症の集団発生があることを探知。その後それらはすべてサルモネラ・エンテリティディス(SE)であり、3種類のファージ類(1,47,4)に分かれることも判明。感染者171人中、1型感染児童が96人と最多で、保存されていた給食用まんじゅうから1型が検出されたことで、食中毒と判明し、公開に。
Q: サルモネラ菌のもとはやっぱり卵だったのね。月見まんじゅうには卵が使われていないのに、なんで?
A: 月見まんじゅうを製造していた工場で、卵などを使った菓子(シュークリーム)の試作段階で、器具、清掃用具、手指などからの二次汚染があったものと推定している。なお生卵でもすぐに食べれば安全。
Q: なんで今まで分からなかったの?
A: この事件は、(1)当初、発症者は豊橋市内全域で乳児から成人までにわたっていたこと(2)ファージ型の検査にかなりの時間を要したこと(3)潜伏期間が従来のサルモネラ症と比べて長かったこと(4)発症率が低かったこと、などの特徴があり、原因食品の特定が困難を極めた。国立感染症研究所から3名の専門員の派遣を依頼(宿泊、交通費は国費)。原因究明にあたり、助言を受けたことで菌の一部決定となった。
Q: 業者はどうなるの?
A: 月見まんじゅうを製造していた野口食品は、12月25日から営業自粛。28日に営業禁止処分。この苦い教訓を生かして、企業モラルの向上につなげ、一日も早い立ち直りを保健所としても指導しているとのことでした。
まちづくりの中心は保健所。
子どもメンタルヘルス勉強会で、はじめて保健婦さんとご一緒したのは10年前。フルタイムで働き、地域で学ぶ仲間を持つ女性の生き方は、しなやかです。「心の健康・心の栄養」にぴったりと、保健所が率先して進められた「豊橋版ブック・スタート」が公表です。これからの保健所は、すべての市民が安心して集える場「生涯生きがい総合センター」として、重要になるでしょう。
おさそいのお知らせ
講演会/主催:南部中学校区青少年健全育成会&南部中学校PTA
講師は「子どもの社会力」の著者・門脇厚司先生(筑波大学教授)
1月12日(土)13時~15時/南栄公民館/無料
ボランティア募集説明会/主催:豊橋版ブックスタート トークの会、後援:豊橋市教育委員会
ブックスタートってなあ~に?」
1月31日(木)10時~11時半/豊橋市中央図書館3階/無料
講演会/主催:わっぱの会、後援:豊橋市教育委員会
「なぜ戦争はおわらないのか ― ぼくがアフガニスタンでみたこと ― 」の著者・小林豊か氏
2月7日(木)13時~15時/豊橋市中央図書館3階/800円
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