て~ぶる30号 ( 2008.7.20 )
  皆さんと行政の協働「て~ぶる」となってまちづくりを進めるとよはし市民会議
てーぶるてーぶる画像
No.30
〒440-8501
豊橋市今橋1 豊橋市役所7階
とよはし市民会議
「市民センター」指定管理者制度導入(条例案)に反対
とよはし市民会議 since1995
(代表 渡辺則子)
市役所8階議場で、年4回開催される市議会本会議一般質問で、とよはし市民会議は毎回、3K(子ども・健康・環境)と「図書館de人・まちづくり」を取り上げてきました。
今年度は福祉教育委員会に所属、南地域図書館への「PFI導入可能性調査」について、委員会で十分な議論を尽くすために視察・情報収集等を積極的に行います。
11月の市長選を見据えながら、2009年度とよはし市民会議予算提案書の作成準備に入ります。
クローバー
~オレンジ プラザの「市民協働」が後退~  反対討論の要旨


市民センターは市民活動の拠点

松葉公園の南角に建つ「カリオンビル」は、公共施設のなかでも、職員の皆さんが積極的に市民の目線にあった活動を展開し、市民の期待と信頼が高い施設です。オレンジプラザとして市民活動支援が本格化した矢先。駐車場のない施設の問題は解決せず、それでも豊橋駅と松葉公園に近いメリットが生きる貴重な街なかの施設です。ホームレスの皆さんの自立支援活動の一端に見られるように、市民活動の将来性と可能性が高い施設として存在することを誇りに思ってきました。

条例を作れば「直営」をはずしていいのか。

「市だけでなく、市民・市民活動団体・コミュニティ団体・事業者とともに、それぞれの長所を生かし、協力して社会の課題に取り組む」と、豊橋市市民協働推進条例で定められました。市民センター・オレンジプラザを市民協働の庁内モデルとして、市民団体の育成に取り組むべきです。このプロセスを飛ばして、 「指定管理者」を公募すれば、進み始めた市民協働の流れが滞るのではと懸念します。
来年度から直営でなくなることは時期尚早!少なくともあと、3年は待つべきです。行政が「現場」を失う危機感なしとなれば、協働の意欲も削がれ、大問題です。
若葉 指定管理者制度:とよはし市民会議の考え&最新情報
平成18年度から公共施設の管理を直営から民間に、年限3~5年を決めて委ねることが、地方自治法改正で可能になりました。初めの3年を終え、来年から2巡目が始まります。 施設の「使用料」は「利用料金」として管理者の収入に。また新規に3施設が直営から移行し、合計135施設へと拡大します。行政処分であるこの指定が市民サービス向上と、経費の節減につながるか、市の決断が問われます。
指定管理者制度導入条例と指定管理者の指定で、議会で2度「議決」する責任を、
今後のチェックで果たしていきます。
1 「さくらピア」への導入に賛成しました。
身障会館(旧名)では、市民協働で取り組んでこられた実績が生かされること、障がい関連情報の提供においてサービス向上が期待できると賛成。今後を見守ります。
2 今こそ直営のがんばり時です。
制度導入前に、まず、直営の段階の徹底した財源の効率的運用と市民サービス向上に努めるべきです。制度導入で問題解決するとは限りません。市の重要施策である文化や協働の最前線「公共施設」にこそ、もっと直営職員の配置をすべきです。
3 図書館への導入には反対です。
図書館は、市民の知る権利を無償でサポートし、「協働社会の市民」が育つ場でもあり、文化の蓄積と専門性継続のために導入に反対です。
<最新情報> ヒマワリ
5/23:衆議院文部科学委員会付帯決議
「指定管理者制度の導入による弊害についても十分配慮し、検討すること」
6/6:総務省「平成20年度地方財政運営について」P.12(8)
~指定管理者制度:公共サービスに専門的知見を有する外部有識者等の視点の導入が重要~
市議会の様子 渡辺則子「一般質問」
     ~詳細は「豊橋市議会ホームページ」をご覧下さい~

1.図書館開館100周年に向けて
豊橋市立図書館は、愛知県下で、公立図書館と呼ぶにふさわしい規模を持つ、最初の図書館として、1912年4月に開館。100周年まであと4年。
本豊橋市の誇りである図書館の100祭を直営で祝いたい気持ちを込めて質問。

          →詳しくはこちら
2.農薬使用(学校・高師緑地公園) 全廃に向けて
公共施設における農薬使用は、3省(環境省・農水省・厚労省)からの通知等により、3ヵ年で激減。公共施設(学校・病院・公園)において、被害を受けやすい乳幼児・子どもや妊婦の安心・安全確保のため、農薬使用全廃に進むべきと質問。
答弁では、公共施設における農薬使用に関する「指針」策定の担当は環境部でと一歩前進。化学物質過敏症等の健康被害調査の実施は、保健所が率先して取り組むよう、9月議会に向けて、継続して求めていくことになりました。

3.薬物依存症への公的支援について
シンナーなどの有機溶剤に始まり、アルコール、ニコチン、鎮痛剤、咳止め薬から、覚せい剤にいたるまで、自分の力で断つことが困難な薬物依存症。豊橋市で昨年、民間の薬物依存リハビリ施設「三河ダルク↓」が開設され、相談活動が展開中です。薬物使用開始の年齢に、早急な対応と公的支援が必要!庁内全般の問題としてさらなる支援を期待
多重債務者対策は、提案3年で相談窓口が充実しました。薬物依存も、まず、相談窓口から始まります。「安心・安全のまちづくり」のため、確実な税の投入を。
DARC(薬物・依存・リハビリ・センター)
風車

4.風力発電計画 市長印文書について
中電の風車建設補助金申請 地元同意不備で却下
現在事業者が「建設への理解を得るため」開催中の車座集会には、「市も自治会長も同席せず」は大問題。市は事業者から報告を受ける予定との答弁。
被害は個人差が大で、被害は訴えにくい。
だからこそ、行政の支援が必要です。予防原則に立って、子どもたちの健康を第一に考えること。

風車の低周波音被害は解決している?

細谷で既設の風車(M&D社)1基で近隣住民は健康上の不安を訴えているなか、表浜海岸に13基林立となれば問題が増大することは必至です。

市長印文書で市長は「原則」を貫き、
自治会長は「中立」の立場のまま、事態は進展。

市長は市民の、自治会長は住民の側で判断する立場。「事業者」による車座集会の報告を「中立」で判断の際、「参加住民の声」を根拠にすれば問題です。
特定されない住民の声をベースにゴーサインへの流れが始まる危険性を感じます。車座集会、マッタ!
●とよはし市民会議「節電de子ども教育」提案●
環境文化都市とよはし宣言(案) 計画中の風力発電力分を節電し、建設経費分は子ども環境教育に。
ランプ 2012年(H24)中央図書館開館100年!

豊橋市には、市立図書館50年史「50年の歩み」があります。
敗戦の時期をはさみ、図書館を生活の中に!子どもに本を!と、
さまざまな努力を重ねられたことが記されています。大変貴重な記録です。
質問
100周年に向けての取組みを
市民協働で進め、豊橋市の文化と図書館ネットワーク(中央・配本センター・地区校区市民館・学校図書館・家庭館・こども未来館等)の継続発展のためにも、「直営」による一貫した図書館づくりを。
答弁
図書館活動を直営で管理運営した場合の効果は、「図書館の継続性や安定性、蓄積性が保たれるとともに、他の自治体の図書館とのスムーズな連携やボランティア活動への対応についても柔軟にできる」などの効果を一定認識。厳しい財政状況のなかで、効率的な運用、民間のノウハウを活用した公共サービスの提供も時代の要請であることなどから、課題もあるものと認識している。

質問を終えて:
図書館サービスが向上し、市民の期待も高まる今こそ、もっと自信を持って「豊橋市の図書館」について語って欲しかった。3S(専任・専門・正規)館長の必要性を痛感。

最新◆情報
「PFI導入可能性調査」の進捗状況 ~第1回図書館協議会(7月1日傍聴記録より)
みずほ総合研究所(株)が受託し、南地域図書館の基本計画策定とPFI導入可能性調査進行中。
基本計画:7月/2,000人対象「市民意識調査」 9月~12月/基本計画素案→公表→修正
PFI調査 :手法検討(6月~)→市場調査(9月~)→VFM検討(10月~)→報告書まとめ(~3月)
9月市議会に向けて「とよはし市民会議」は取り組みます
のりこ近影
渡辺則子
とよはし市民会議 代表
福祉教育委員会  委員
■政務調査費■
今年度から海外視察、一般行政視察費削減に伴い、政務調査費は月額9万円(2万円増)になりました。
とよはし市民会議では政務調査費108万円を、年4回の市議会報告「てーぶる」発行・新聞折込み代、先進地視察、行財政研修等(年間随時)に使わせて頂いております。
■視察<夏>予定■
東京都 7月6日(日)~7日(月)
・稲城市立図書館(PFI事業)
・全国自治体議員行財政研究会
千葉県流山市 7月8日(火)
・子育て支援センター
・森の図書館(指定管理者制度)
足立区 (8月中)有機農業公園
(1) 「ここにこ館」
子どもの健康を第一とする
施設管理を提案。
(2) 「緑地の松」
公園を脱農薬総合的自然管理を。
(3) 「庁内の煙」
たばこ害のない公共施設のモデ
ルを目指すため、煙の流れ調査を。
(4) 「農薬」
化学物質過敏症チェックリスト
配布に向けての取組み。
(5) 「台所の生ごみの堆肥化」
生ごみ減量容器補助金の効果について検証。
(6) 「風車の低周波音」
近隣住民の不定愁訴に耳を傾け、「節電」による安心・安全のまちを提案。
(7) 「自転車のまちづくり」~良いこと・問題点~ 
途中下車で話が弾む/まちのにおいが楽しい/季節の変化に気づく/危ない道にドキッ/⇒高齢社会の安心・安全のまちづくりは、自力で自転車移動できること。バンドエイド状道路補修改善が進み、段差解消が進み嬉しい。●ビル入り口の喫煙台と歩きたばこが増え、煙を追って走行するって健康的?

緑と自転車
視察レポート(政務調査費&自費) 4月~5月 とよはし市民会議
島根県:斐川町立図書館
3日間かけて図書館建設の経緯と現状を学ぶ。居心地の良さ抜群。03年17億円2849㎡建設。図書館建築賞受賞。必見。
斐川町立図書館
岐阜市:
 県立美術館・岐阜市民病院・教育委員会

長年にわたり行われてきた、農薬を使用しない施設管理の状況/ベーゼンドルファーのピアノを置き、メロディの流れるまちづくり に取り組む、造り酒屋改造の店「天下布武」
豊中市:男女共同参画センター
入りやすい情報センター(図書室)の入口に続くテーブルに岡部伊都子遺作の展示。
「図書館は宝島」を
ここでも実感。

司書さんは出先のディサービスでは昔話を語り、コーディネート役。ボランティアさんの風呂敷の中は手品の道具。

宝塚市:鹿塩の家

社会福祉協議会による地域密着住民協働の福祉拠点。在宅の認知症高齢者のデイサービスは民家を借り上げて活用。庭からのどかな歌声が。
鹿塩の家
静岡県:三保の松原松くい虫対策(樹幹注入)
三原の松原松くい虫対策(樹幹注入)県営吉田公園:手入れの良さとビオトープ。寛ぐことができました。

浜松市:城北図書館・中央図書館

ビジネス支援・司書による市民サービスを学ぶ。破損本アピール(↓)やリクエスト本を購入するのでなく、市民に提供を依頼するのも「サービス」と発見。
城北図書館・中央図書館
安心・安全のまちづくり 携帯・ネット・トラブルから子どもを守る
家族
永坂武城さん(情報教育研究所)の講演を、去る2月、豊橋市青少年育成市民会議で聞き、絵本を使ってネットモラルを学ぶ活動提案に賛同し、6月には南栄のミニ講座に参加。コミュニケーションの崩壊は「ことば」の危機と、絵本の読み合いにも心を込めて取り組んでいます。
(講演資料あります。ご希望の方、どうぞお電話を。↓)
地図 南栄ふれあいセンター
■とよはし市民会議事務所■
ご相談いつでもどうぞ!
~ピンクの屋根の「南栄ふれあいセンター」~
渥美線南栄駅下車、踏み切りを渡り商店街を直進、
左側3つ目の角です。駅から300m。
月~金 10:00~16:00 開設
〒441-8108豊橋市町畑町森田38-72
TEL&FAX:0532-48-1203
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