議会レポート7号 ( 1997.4.8 )
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No.7
(1997.4.8)
のりこ私たちの税金の

使い途が

決まりました。
3月議会報告(平成9年度予算審議:焼却炉更新問題を中心に)
平成9年度予算
■ ごみで大揺れ3月議会
衛生費資源化センター施設設備事業 委託料5,320万円
▽2月28日豊橋市民不在の日
 焼却炉2基(昭和55年稼動)の更新にあたり、「熱分解+高温年少(溶融)炉」採用決定連絡。
 さあ大変。焼却炉問題を一般質問項目に加え、情報収集開始。同時に怒りを抑えることができない。こんな大切な問題を、十分な審議をせず、時間切れ(任期と会期)で押し切ろうとする。なぜ急ぐのか。庁内でも疑問視する声ばかり。昨年の前市長逮捕の反省が全く生かされていない。豊橋市政史に汚点を残した日。
新しいものにとりくむ姿勢には賛成。しかし、そのためには充分な情報と慎重な対応が望まれる。今回は2ヵ月弱、情報極少下での決断。議会、市民への情報ないのも当然か。今、とても大切な時。是非皆さん関心をもって議論に加わってください!!!
▽熱分解+高温燃焼(溶融)炉とは?
細かく刻んだゴミを400~500度の炉で蒸し焼き=低温熱分解
ガス+燃え残り/鉄・アルミ → 資源として回収
 ↓
エネルギーとして利用=高温燃焼(1300度)
灰溶融 → スラグ(道路用材に)
▽私たちのまちのごみのゆくえ
私たちのまちのごみのゆくえ
▽心配なこと  書き切れないほどありますが・・・
実験炉では大変技術的に評価されているが、実証炉の実績がない(ドイツでは今春稼動)
豊橋市の廃棄物処理総合計画に位置づけるとき、果たしてこのシステムが有効か。
《情報公開》《資料収集と検討》に充分な時間をかけて進める時なのに、時代に逆行する市政!
「時間」と「金」がないとの市側の答弁に私たちは納得できない。全くの責任のがれだ。
[ 採用決定の理由 ]
焼却灰・し尿・浄化槽汚泥の処理ができ、埋め立て地の延命化ができる。
ダイオキシン発生の抑制。
資源回収・高効率発電が可能。
「従来の炉+灰溶融炉」より施設費が断然安い。
自己熱利用で経費かからず。
▼ごみ減量さらにさらに進めよう。
生ごみ(残飯) → 堆肥 → 畑・花壇(10万人規模では実動中)
大型ごみ → 再利用センター・ショップで
分別の徹底 → リサイクル率向上
■ 豊橋市で私たちにできること
◇焼却炉に関する情報公開請求を!
事実を知ることからスタート!
◇だれもが参加できるごみの市民会議の開催を!
積極的に参加を!
ますはこれからの20年、子どもや孫たちに責任もって託せる循環型リサイクルシステムづくりに、全市あげて知恵を出す時。市民(とくに高齢者や女性)、市役所の皆さん、そして農業、商業、工業に従事する皆さんと共に、豊橋システムを作りましょう。
よその町では・・・
ごみ減量
東京都の東村山市:脱焼却、脱埋め立てのためのプログラムを市と市民が共同提案(95年3月)→ごみ90%減量(焼却するのは10%以下)
情報公開
秋田市:500t炉(昭和53年稼動)更新計画中。今秋、国へ整備計画書提出のため、各メーカーへデーター依頼。次世代型の炉についても、庁内での検討会を重ね、目下既存の炉との比較のため、項目にわたってチェック中。莫大な税金を使う事業なので、始めから、会議録なども含めて情報公開を前提として取り組んでいるとのこと。豊橋市と同時進行でありながら、なんと市民にひらかれていることでしょうか。
◆私たちの声をどんどん市長に届けましょう。
 技術としては魅力的と認められるが、システムとしての信頼性には多くの課題があるといわれるこの「熱分解+高温焼却(溶融)炉」。 ごみ減量のための総合システムに溶融炉を位置づけ、いかに焼却炉の規模を小さくするか。「ごみ=環境・資源」問題は、私たち市民の理解・参加・協力なしには進みません。今は大いに議論すべき時です。
 3月議会を中心に型式や採択の手順の問題点に議論が集中しましたが、国の補助申請の準備とともに、この1年は腰を据え、豊橋にとっての21世紀型ごみシステムを構築すべきです。一層の情報を得て現場と市民の声を最優先し、真の『ごみ先進地 豊橋』として、全国に『熱分解+溶融炉』の最新情報を発信しようではありませんか。
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