議会レポート1号 ( 1995.7.1 )
あなたの1票で 議会を変える まちが変わる 暮らしが変わる
No.1
(1995.7.1)
■ 議会がわかると暮らしはかわるか?
一度も経験したことのない『選挙』に何の準備もないまま突入し、皆さまの総力で議会に送り出していただいてから2か月たちました。新しいことば(議会や行政)や人々との出会いが毎日続いています。
 [議会]と[暮らし]を行き来しながら、わかりやすいことばで、市政のようすや、地域の活動をお伝えしていきたいと思います。

はじめての一般質問(1995.6.6)《 5月臨時議会 》

5月12日(雨)
 議場へ初めの一歩を踏み入れたとたん、傍聴席からあたたかい空気が流れてきて、「渡辺則子」の名札の席に着きますと、教室にいるような安心感に包まれました。
 今まで私は、自分で考え、自分のことばで発表することを大切にしてきました。議会では、どうも[会派]と[事前の打合せ]の働きに重点が置かれているようです。私のようにひとり無党派の議員は、いつ、どのように意見を述べることができるのでしょうか。
*議長、副議長の選挙・助役、収入役、監査委員の選任・2議案可決
(ビンカンボックス購入と東陵中新築工事請負契約締結)
《 6月議会 》

本会議:5日~7日と15日の4日間
常任委員会:8~9日の2日間
*議案10(条例の制定や改正、工事請負や物品購入に関するもの)
 本会議の3日間に一般質問は9名と決まり、残りくじで私は、2日目の1番(!)が当たりました。
 議会の情報あつめから、議事の賛否など、ひとつづつ自分で判断して決めるため、いくらでも時間がほしい毎日でした。
 本会議の初日まで、市側との打ち合わせや質問事項の整理が続き、豊橋公園内の私の“緑陰机”で質問原稿を書いたのは前日の夕方。
 すべて初めてのことばかり。当日は議場のお手法(どこでだれにお辞儀するのか)どころではありませんでした。
*44名の全議員が、1年任期の常任委員会(総務・厚生経済・福祉文教・建設)に属します。
私は福祉・文教委員として、「神田ふれあいセンター」の条例案に質問・提言をしました。
■ ようこそ 8階議場へ
議場見取り図一般質問のはじめは議長を背に<演壇>で、議員と傍聴席に向かって行ないます。つづいて<発言席>に移動し、市役所=執行機関と対面して答えを聞きます。90分の時間内で計3回の発言が許されています。
 はじめに私の市議としての立場について話し、地域活動の中から3点質問し、50分で終えました。9月議会では質問の準備を十分にして、持ち時間を有効に使いたいと思います。
《一般質問》
 通告の手続きをとれば許される一般質問。7階で出会う人たちは、無会派新人の私に「9月まで待ったら」「絶対やるべき!」と両面からの励まし。何人もの議員から聞かれたのは「やる?」「やらない?」。
 この結論は、<何をどう質問するのか>がまとまった後に出すものと、過去の議会録も読みながら、制限時間いっぱいかけて考えぬきました。
 議員が市の一般事務について質問できる(市議会規則第62条)ことを、議会のたびに実行すれば、もっと市政が身近になるのではないでしょうか。今まで耳目にふれてきた「議会報告」は、議会ことばの連続で、関心をもって読んでも、わかりにくいものでした。一歩、議会に入ってみて、理解できたことがいろいろあります。議員として、生活者のことばで発信し、受信したことを分かりやすく伝える。つねに情報を集め、公開することの大切さをあらためて感じました。

《白票》
 臨時議会の議長、副議長の選挙で白票を入れました。
 直前に「頼まれた」からといって、その人の名前を書くほどの信頼関係はなく、大変困りました。新聞で何日も前から写真入りで紹介されていた通りに、ふたりの当選が決まり、白票は無効票1と数えられました。

《会派とは?》
 「ひとりでは大変だよ。(会派に)入らない?」「一緒に組もうよ」と、誘いが3回ありました。
 豊橋市議会は、自民党28名、公明党5名、市民・まちくらぶ3名、共産党3名、社会党2名、新進党1名、そして無所属2名で構成。
 党=会派で、それぞれの人数に合わせて控え室があり、議会運営や代表質問など、重要な場に代表を送ることができます。選挙後も無所属のままの議員は、私がはじめて?
 今も無所属の私は、新進党と元民主党の男性と一緒に、応接間を改造した新控室に。

《席を立つ》
 6月議会、『港湾整備に関する意見書』についての意見を自民党から求められたとき、海辺の整備だけでなく、山から海までの環境面で根本的に見直す視点がほしいと思いつつ、手違いで伝わらず、時間切れとなりました。21世紀に向けての私たちの役割は、開発という環境破壊に歯止めをかけ、総合的に自然と人間の『共生』を第一に考えることです。
 議決は賛成と反対のいずれかひとつ。今回は議決に参加しないことで、この問題を私自身の継続課題としていくことにしました。
■ のりこの一般質問
質問1 幼稚園と保育園について
質問 現在、市立の保育園は5円、市立の幼稚園は0。子どもの成長・発達という点から幼保に二分化されている問題点。幼保への指導のあり方、研修について。
答弁 <教育>という共通する観点で幼稚園・保育園をとらえたい。今までの「幼児期教育研究会」(幼・保・小学校各3名で構成)は、小学校主体であったが、幼・保主導になるように変えていきたい。
質問2 子育て支援について
質問
(1) 市の考え方と現状について。
(2) 地域の子育てグループ支援のボランティア育成について。
(3) 市民館を乳幼児も利用しやすくするには。
答弁
(1) 地方版のエンゼルプランをこれからの2か年かけて作っていきたい。
(2) 家族の変化に伴い、子育てに対する相談ネットワークの必要がある。今後、講座などでボランティアの育成も考えたい。
(3) 身近な市民館の利用こそ大切。0才から市民として利用するための受け入れ側の理解と配慮が必要と考える。
質問3 市職員の市民サービス向上について
質問 今までのとりくみ、現状についての考え、これからのとりくみについて。
答弁 市民のための仕事を分担している考えで行なってきた。
自己改善努力がおろそかになっている。
さまざまな努力をこれからも試みたい。ことばの使い方、応対は実技中心に、公務員としての倫理観の研修など。
*直接市民からの声をどのように聞き、受け止めるのかという点での考えを聞くことができませんでした。
■ 行政視察
 7月11日より14日までの岡山市、続いて7月18日より21日まで東京(小金井、三鷹、日野、武蔵野の各市)へ出かけることになりました。
 学校図書館と司書、公共図書館、乳幼児や福祉施設などを中心に研修し、夜間はできるだけ、地域ボランティア活動にかかわっている方たちにも会いたいと思います。図書館でストーリーテリング(素話)の飛び入りもできればぜひ!と楽しみにしています。
→ 8月5日(土)午後、まどか文庫にて報告会を行なう予定
■ のりこの活動日記
5月 6月
2日 議員全員協議会 2日 議会運営委員会(傍聴)
南部中歓送迎会 3日 ヤモリクラブ(豊橋rハビリクラブ)訪問
8日 議員全員協議会 4日 豊橋学童保育連絡協議会総会
9日 1年生議員説明会 荒牧さん講演「千年の祈り」
「スポーツとよはし」取材受ける 5~7日 6月議会(本会議)
12日 臨時議会 6日 一般質問
16日 中国新聞取材受ける 8日 常任委員会(文教福祉委員会)
18日 市施設見学(新任議員研修) 9日 常任委員会(傍聴)
1年生議員懇親会 14日 議会運営委員会(傍聴)
20日 (財)市川房枝記念会 15日 ヤモリクラブ訪問
「女性の政治参画推進センター」 18日 豊橋身体障がい者(児)福祉団体連合会
(第1回)*代理が参加 向山支部総会
21日 後援会反省会(商工会議所) 東海おはなし交流会(名古屋・鶴舞図)
22日 議会運営委員理事会(傍聴) 20日 豊橋女性フェスティバル実行委員会
南部市域を考える会ガイダンス 22日 豊橋臨床心理研究会
23日 豊橋女性団体連絡会 23日 県議会傍聴
(私)議員自主研修(西尾) 24日 映画「あらかわ」上映会
25日 豊橋臨床心理研究会 25日 栄校区ソフトボール大会
28日 バレーボール大会(栄小) 豊橋市消防団操法大会
善意フェス(総合動植物園) 28日 蒲郡「あすなろ教室」親の会
29日 議会運営委員会(傍聴) 「思春期研究会」打ち合わせ
31日 一般質問通告
蒲郡「あすなろ教室」親の会
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